帝京大学B
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2008/11/30 関東大学ジュニア選手権
14:00KO  帝京大学グラウンド
1st 2nd 1st 2nd
0 3 T 2 0
0 3 G 1 0
0 0 PG 0 2
0 0 DG 0 0
Referee: 山本 哲士
TJ1:
TJ2:
TJ3:
交代
4 18 三輪谷 (40min.)
12 21 落合 (68min.)
6 19 阿井 (70min.)
交代

試合コメント

後半
05分 11三木トライ 15和田ゴール成功
08分 14金本トライ 15和田ゴール成功
40分 7大口トライ 15和田ゴール成功



トライの瞬間、閑静な住宅街に囲まれたグラウンドは絶叫とため息に包まれた。4点リードされ迎えた後半終了間際、チーム一丸で運んだボールを最後はFL大口がグラウディング。シニアチームが自力優勝を消滅させられ、ジュニアチームが初戦つまづいた因縁の相手に引導を渡した。
「意図的に風下を選択した」前半。セットプレーの不安定さから、要所でのプレーでことごとく後手に回ってしまう。前半15分に、ラインアウトでプレッシャーをかけられノックオン。組んだスクラムも崩れ、タッチに出されラインアウト。そこからNo8に持っていかれそのままトライ。ロースコアが予想された試合で自分たちのミスから早々と先制される。反撃したい慶大はFWが相手ボールに積極的にチャージにいき、相手のキックミスを誘う。だが、敵陣に入ってもハンドリングエラー、ペナルティーが相次ぎ得点に結びつけることが出来ない。マイボールラインアウトもことどくスティールされ、ほぼ真正面のショットも外れ、嫌な雰囲気が漂い始めた33分、最悪の事態が起こってしまう。帝京大に自陣に長く侵入されると、手薄になっていたインゴール左側に向けてパントキックを放たれる。ここで数的有利に立っていた帝京大アタック陣に対し、思わずノーボールタックル。これが認定トライとなり、前半は0-12で折り返す苦しい展開を強いられる。
だが、この展開を誰よりもラグビーを知る林監督が見逃すはずがない。思ったプレーが出来ず、下を向いていた選手たちに「12点なら何とかなる」と発奮させ、再び闘志に火を付けた。また、セットプレーの不安定さを見るや否や、リザーブのLO三輪谷に前半途中からラインアウトコーチとシニアチームの西川、村田と共に後半のラインアウトプランを話し合うよう指示。花崎主将と共に見つめる中、異例のハーフタイムでのラインアウト練を実行する。欲しいのは善戦での健闘ではなく、勝利―。この試合に賭けるチームの思いを感じるハーフタイムとなった。その思いは早速形となって表れる。後半6分、マイボールラインアウトが起点となり、CTB篠原が抜け出したところをWTB三木がサポートし、そのままトライ。立て続けに9分にWTB金本が走り勝ち、14-12と一気に逆転する。
だが、帝京大もこのまま終わるチームではない。力強い突破で慶大に襲いかかる。ディフェンスでたまらずペナルティーを犯してしまい、PGを16分、28分と2本決められ、気づけば4点リードとなっていた。しかも、後半35分頃には自陣インゴール手前で帝京大スクラムのピンチに。さすがの指揮官も危機感を覚えた局面で慶大が驚異的な集中力を見せる。スクラムから展開したボールに一丸となってプレッシャーをかけ、相手ボールを見事ターンオーバーすると、SO川崎が相手陣地深くまで入るロングキックを蹴り込む。その後、試合を通して走り回っていたLO立石が猛然とチャージをかけると、たまらず相手もミスキック。獲得したマイボールラインアウトをLO三輪谷が何とかキープすると、SH藤代、WTB三木、CTB濱本とつないで出来たラックからPR藤本が抜け、最後は4年生FL大口が誰も止められないほどのスピードでインゴールへ飛び込み、試合の趨勢は決した。
セットプレーでは劣勢の場面もあり、余計なペナルティーも多く、決して100点満点の試合ではなかった。だが、今日の最大の成果は1トライ差の惜敗に終わらず、勝てる試合を落とした引き分けにも終わらず、それぞれが諦めずに体を張り勝利を手にしたことだ。その達成感から試合後多くの選手が涙を流したほど、この勝利はチームにとって大きな価値があった。そして、決勝は早大と対戦することが決まり、これ以上ない格好の相手と秩父宮で再度相まみえることになった。

林監督
「今週言い続けたのは熱のある試合をしよう、(Aチームが)5-5で引き分けた相手に向かうには熱量がなかったらどうするんだと。(試合としては)後半が勝負だなとは思っていました。前半から風下をとろうと思って、意図的に風下を選択し、前半をしのごうと。悪い流れが(ハーフタイムで)切れて良かった。12点差で折り返したのは上出来だと声をかけました。12点なら何とかなると。ただ、ラインアウトの調子が良くなくて、コーラーを代えました。そこは勝負の厳しさに徹しました。少しラインアウトの選択に問題があったので、前半途中からラインアウトコーチと西川、村田と(途中投入する)三輪谷とで後半どうするかを話し合いさせていました。(ハーフタイム中のラインアウト練習も)最初からやっていないと不安だと思うのでやらせました。(ハーフタイムには)ボールを持って攻めようと、後半は自分たちのラグビーをやって勝とうと声をかけました。
後半、入りが良かったですよね。ただ真ん中ぐらいからくだらない反則があって、向こうのスクラムが続いた時は正直…。でも、慶應の強い時のように粘ってターンオーバーしてキックして挽回する。それでLO立石がひたむきにチャージして追っての相手のダイレクトタッチ。選手の熱の頑張りを感じました。(試合後は)みんな泣いてましたよね、ラグビーやっていてよかったなあと思いました(笑)。青春だなあと。チームに活力を与える勝利でした。あきらめなければ、ということを実際に経験する試合でした。こういう経験をすれば、頑張れる原動力になる。(今日の勝利は)個人とチームの頑張りにつきます」

FL大口選手
「勝てて本当にうれしい。Bチームが一丸となって積み重ねてきたものが花咲いた。(一時は苦しい展開になったが)普段から練習であきらめない、精神的にタフになろうと意識してきた。やってきたことが出た。(トライは)みんなが頑張ってくれたおかげ。嬉しい。(次は)もちろん優勝を目指して、日々積み重ねていくだけです」

WTB三木選手
「勝てて嬉しい。良かった。前半はイーブンだったが、こちらはノートライで、向こうのトライに関わってしまった。後半はそこを忘れて思い切ったプレーをしようと思っていた。(トライは)練習してきたこと、そこでとれたのが良かった。(決勝は)この調子だと確実に勝てる」

慶應スポーツ新聞会 流王 友彬

早稲田大学D戦 2

2011/11/13
早稲田大学D戦 2