2010/09/06(月)
慶應義塾體育會蹴球部
(氏橋伸太郎)クマバチ
日頃慶應義塾體育會蹴球部へのご支援ご声援、誠に有難うございます。本日の日記リレーは3年副務の氏橋伸太郎が担当致します。
さて、今日の話題は黒くて大型のハチ、「クマバチ」。1年前の3年南君の話と重なってしまいますが、また書かせて頂きます。
花の周りでホバリングして空中で止まりながら飛んでいる姿を見たことある方も多いかと思います。飛んでいるときの羽音もとても大きく、私も小さい時によく祖母の家の庭の藤の花の周りに飛んでいるのを見てとても恐れていたのを覚えています。
誰もそのクマバチが飛んでいる姿を見て疑問を感じることはないでしょう。
しかし、クマバチはあの大きな体のわりに羽がとても小さく、航空力学的に飛ぶことが証明できない生物と長年考えられてきていたそうです。
ではなぜ飛べるのでしょうか…普通では考えられないほど努力し、常に120%で羽ばたいているのでしょうか?もし仮に死ぬほど頑張って羽ばたいているとしても、所詮数センチしかない体でその無尽蔵なフィットネスをどのように維持しているのでしょうか?
謎は深まるばかりです…
この話を耳にした時、まさにクマンバチは慶應義塾体育会に欠かせない言葉「不可能を可能にする」という言葉を体現している生物ではないかと感じました。そして自分なりにこのことから2つのことを思いつきました。
①もし、クマバチが「自分は本当は飛べない構造なんだぁ…」ということを知ってしまっていたら、最初から飛ぶことを止めて退化してしまったかもしれない
②不可能と思われることを当たり前にやっていれば、いつしかそれがスタンダードになり、またさらなる不可能と思われることに挑戦できるかもしれない
つまり、これを人間に当てはめると、自分で「もう無理!」と限界を作ってしまってはそれを超えることはできず、理屈抜きで頑張らなければ結果は生まれないということであると思います。それは選手がラグビーの練習を日々努力することや、マネージャーが質の高い準備をし続けることと繋がると考えています。
また、尋常でない努力をしているのにそれを当たり前のように振る舞うことで、私がこのハチの話を知った時と同じように対戦相手は脅威を感じるでしょう。
少しでも目標を達成する自信がなくなった時、この話を思い出して頑張る気持ちを再燃焼させるきっかけにできればと思っております。
そして、このクマバチの話には続きがあります。実は現在はレイノルズ数という数値を利用することで科学的に証明できるそうです。クマバチが飛ぶことは理論上も不可能ではなかったということです。
何が言いたいのかというと、クマバチが飛んでいるという事実があった以上、いくら謎とはいえども何かしら根拠があるのは明らかな訳ですが、それを最初から知る必要はなかったということなのです。
つまり、日本一の原動力となる「選手」自身が、林監督や金沢コーチの練習メニューの基となる「理論」の部分を詳しく知るのは日本一になってからで十分で、今はむしろその練習を常に全力で取り組むことがもっとも優勝への近道かもしれないということです。
精神論のみがいいとは全く感じませんが、最後の最後で助けになるのはやはり気持ちの部分ではないかと思います。前回の私の日記リレーでお話しした「ほんの少し先の冷静な先読み」と今回の「不可能を可能にする」精神を両立して、日々努力して行こう思っております。
それでは、失礼致します。
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